腫瘍科

 
 腫瘍疾患は3歳以降に増え始め、8歳では10頭に1頭以上が腫瘍疾患で動物病院に通院しています。また、4歳から12歳の犬で最も多い死亡原因は腫瘍疾患です。当院では獣医腫瘍科認定医によるガン治療を行っています。

  ◆獣医腫瘍科認定医によるガン治療外来について◆

  副院長プロフィール 吉田 祐樹

   日本獣医がん学会 獣医腫瘍科認定医2種取得

  学会発表実績
   2004 三学会 ライオンに見られた気管支肺癌の1例
   2008 中小臨 泌尿器症状を呈した猫の尿培養に関する考察
   2010 三学会 局所性組織球肉腫の犬の1例
   2011 三学会 多血症を伴った腎線癌の猫の1例
   2012 研友会 診断に苦慮した皮膚型リンパ腫の1例
   2012 動臨研 積極的な外科治療により長期生存が得られた回腸腺癌の犬の1例
   2013 三学会 骨に発生した血管肉腫の2例
   2014 研友会 小腸腺癌の犬の2例
   2015 動臨研 ジアゾキシドを投与した犬のインスリノーマの1例


  執筆実績
   CLINIC NOTE 2014 6月号 ここまではやっておきたい緊急疾患 猫の外傷
   CLINIC NOTE 2015 1月号 初心者のための外科手術 猫の去勢手術
   CLINIC NOTE 2016 1月号 初心者のための外科手術第2章 膀胱切開について



ペットがガンになったら



 がん治療の目的は、ガンの完治を目指す「根治治療」と、痛みや苦痛を取り除く「緩和治療」の二つに大きく分かれます。ペットがガンと診断されたら、ペットの状態やガンの種類、飼い主さまの考えなどを考慮して「ガンとどこまで闘うのか」 をご家族と相談して治療方針を決定します。

 できるだけ長生きさせるために、長期入院や大規模な手術を行うこともありますし、家族とペットが一緒に過ごす時間を大切にするために、入院させずにできる治療法を選択する場合もあります。どちらを選ぶにしても、治療開始前よく相談し、ご家族全員が納得した治療を選択することを心がけています。

「大変な治療をしてもガンを完全に治したい」「完治は望まないが、痛い思いをさせたくない」など、ご家族の想いは様々です。そしてガンの種類や進行具合、ご家族の時間的あるいは経済的制約など、それぞれのご家庭で「最善」は異なります。

 積極的な治療をしないことや完治を目指さないことは、あきらめではありません 。ペットの「生活の質」を保つことを目的とした「緩和治療」も、「根治治療」と同様に重要です。ご家庭でできることを最期までしてあげるために、そして、残された時間をできるだけご家族と一緒に過せるよう最適な治療を提案いたします。





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